いきざまとおんがく①


お客様からギャランティをいただいて、
ひと前でうたをうたわせていただくようになったのは、
大学2回生のときだった。

当時バンドマスターであり、
わたしをスカウトしてくださったベーシストが、
あるワークショップに誘ってくれた。
ベース一本で、
ひとりで世界中演奏をしてまわっている、
日本人ソロベーシストのワークショップだった。


ワークショップの導入部分。
彼の演奏を聴いた瞬間、
彼の生みだすサウンドの虜に。

彼がいつ音楽に出逢い、
どういう練習をどのようにして、
彼独自のサウンドを紡ぐようになったか。
トークタイムのお話しも内容が濃くて興味深いものだった。


その後、
初めて彼のライブに行ったとき、
ハッとした


4バンドの対バンライブ。
他の3バンドのミュージシャン達は、
自分のライブの時以外は楽屋にいたり、
自分のお客さんとお話ししていたり。

それまでいくつか行ったライブも、
ミュージシャンの言動は同じようなものだった。


しかしソロベーシストの彼は、
彼は他のバンドのライブも、
すべて静かにみつめていた。

それは、
批判的な眼差しでも、
挑戦的な眼差しでも、
排他的な眼差しでもなく、
その視線と姿勢からは、
音楽の神様へのリスペクト、
ミュージシャンへのリスペクトが感じられた。




生き様は、
日々言動に出る。
生き様は、
奏でる音楽に出る。


音楽性も、
人間性も、
リスペクトできるひとであろう。



除災招福🙏
Love & Peace, Yu💕